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京都の北…山國と呼ばれる山村に暮らすアーティスト。演奏家、製作家、作曲家、音楽講師として、幅広い活動を続ける他、執筆やデザインも行い、近年は人間の文化や意識に関する講演活動なども行っている。

12歳で南米アンデス山岳地域の縦笛ケナ(ケーナ)のレコードに出会い、その音楽と音色に「不思議な近しさ」を感じた彼は、竹を切って笛を製作、独学で演奏しはじめる。その頃から、日本を含む世界各地の「地域的音楽文化」に興味を持ち、南米やケルト文化圏、アジア諸地域や中欧・東欧などの笛や音楽を特に研究し、同時に音楽作品を作るようになった。

世界各地の音楽をとりあげた独特のスタイルによるコンサート活動を行う一方、自身のアルバムは作曲作品のみで制作し続けている。多様な文化圏の奏法を融合した、独自の演奏スタイルを持ち楽曲や作品に合わせ笛を一から設計することを得意としている。

エスニック音楽やクラシック、古楽、そしてロックやポップスまで…幅広い音楽に親しんできた彼の作品は、民謡のようなメロディーを軸とし、複雑な対旋律と、管・弦・打の音色を鮮やかに織り交ぜたサウンドによって作られている。「異国情緒と懐かしさを併せ持った音楽」と評された作品群は、2000年オーストリア・ブルゲンラント州での公演、2003年中央アジア・ウズベキスタンの古都サマルカンドにおける東洋音楽祭への招聘、2011年中欧スロバキアでの国際詩祭への招聘(国際交流基金採択プログラム)など、 国内外で高い評価を受けてきた。

音楽活動を始めてから、およそ15年、レコードやCDを制作せずに演奏活動を続けた後、2004年に初めて作曲作品を集めたソロ・アルバム「ハルノヒ」をリリース、2006年に日本のわらべ歌のアレンジ作品や作詞作曲作品を集めたアルバム「ヒライタ、ヒライタ」、二枚目のソロ・アルバム「ホシノウエデ」を、それぞれ自主レーベルAyni Recordsからリリースした(2017年5月頃に雲水舎から新装で再版予定)。

2013年暮れには、308ページの書籍(エッセイや曲目解説となる散文詩)とCD2枚組がセットになった、新しいタイプの作品集『空のささやき、鳥のうた』を発表。出版元である雲水舎を立ち上げ、デザイン・編集も自ら手がけている(このアルバム+書籍は、2015年8月より全国で販売)。

演奏活動の傍ら、各地で音楽の講師も務め、これまで800人を超える人々に、笛の演奏法とその音楽文化を紹介してきた。

近年は、文化や歴史、現代社会における意識の変革など、様々なトピックにまたがる講演活動や、大学で非常勤講師を務めるなど(大阪大学・実践的文化交流論)、活動は多岐にわたっている。

◆主な演奏楽器◆
ケナ(ケーナ)チョケーラ 葦や竹の一種で作られる南米アンデス山岳地域の縦笛
ウッド・フルート(アイリッシュ・フルート) アイルランドなどケルト文化圏の音楽で使われる木製の横笛
ティン・ウィッスル ブリキ製の縦笛
カヴァル ルーマニアやハンガリーの、木で出来た羊飼いの5孔の縦笛
ティリンカ 指孔も発音システムも備えない筒状の笛である東欧の笛
フヤラ ヨーロッパの笛の女王とも呼ばれる巨大笛
ミヤコオチ 自身で開発した笛の一つ 
ブズーキ 4コースの、ギリシアの弦楽器
ギター・ブズーキ 5コース、ギター型のブズーキ
ダニェン(ダムニェン) 三線の源流とも言われるチベットの弦楽器